発熱時には体の水分が少なくなるので、水分補給が欠かせません。症状を訴えられない子供や、喉の渇きを感じにくい高齢者は特に注意が必要です。
でも、水を飲んだのに、こんな症状になっていませんか?
- だるい
- めまい
- 吐き気がするけいれん
これらの症状がある人は、【脱水症】になっている可能性があります。正しい水分補給を行いましょう。
1,水分補給に適した飲み物は?
①スポーツ飲料
体内にある水分のことを【体液】と言います。スポーツ飲料は、体液の成分である「電解質」と「水分」が同時に取れるため、水分補給に適しています。
カロリーもあり、必要な栄養分も摂取できるため食欲がない人にもおすすめです。
糖質がやや多く含まれているため、子供でも飲みやすいです。
その反面、スポーツ飲料に含まれる糖質と塩分によりのどが渇く欠点もあります。
汗をかく量が減ってきた時には、水で薄めて調整しましょう。
②市販の経口補水液
スポーツドリンクよりも、ナトリウムやカリウムといった成分が多く含まれています。下痢や嘔吐などで、多くの体液が急激に失われた時にはおすすめです。
ただし、電解質が多く含まれているため、高血圧や糖尿病、腎臓に疾患がある方は飲みすぎに注意が必要です。医師や専門家に飲む量を相談しましょう。
③水
水だけに含まれる電解質はごく少量しかありません。
いくら水を飲んでも脱水症になるのは、電解質がとれていないためです。自宅でも砂糖と食塩を水に溶かせば経口補水液を作れ、水分と電解質が補えます。
手作り経口補水液の作り方
水500mlに砂糖20g
塩1.5g
を入れてよく混ぜます。
2,水分補給に適さない飲み物とは?
風邪をひいた時は、消化器系の動きが悪くなるため、アルコール類やコーヒーなどの刺激の強い飲料水は控えましょう。
また緑茶や紅茶などは、カフェインを含むため利尿作用があります。尿で体液を排出してしまうので、控えるかノンカフェインのものを選びましょう。
3,水分補給のタイミングは?
のどが渇いたなと感じる時には、すでに脱水が始まっています。渇きを感じる前に水分補給をしましょう。入浴の前後や、就寝前と起床時も忘れずに。
4,水分補給の量は?
一度にたくさんの量を飲むと、嘔吐してしまう恐れがあります。少量をこまめに飲むことが大切です。
5,水分の温度は?
水温は、冷たいものだと刺激が強いため、常温か暖かいものを飲みましょう。ただ、高熱の時には冷たいものが飲みたくなるもの事実です。無理をせずに飲みやすい温度で水分補給を行いましょう。
6,体液が不足する4つの理由
成人では、体液(血液、リンパ液、唾液、消化液、尿など)がおよそ60%になるよう維持されています。
これは自律神経の働きにより、ホメオタシスという調整メカニズムが働くからです。しかし風邪をひくと、調整メカニズムのバランスが崩れ、体液が不足してしまいます。
6-1,発熱による大量の発汗
発熱により体温が上昇すると、体液を汗として放出し体温を下げる作用が働きます。このため体液が不足します。体液が失われると、体温を下げる調整メカニズムが働かなくなってしまいます。
6-2,食欲がなくなり、食事からの水分摂取の低下
ふだんは意識していませんが、食事に含まれる水分だけで1日に1リットルも摂取しています。風邪をひくと、消化器系の動きが悪くなるため食欲がなくなり、食事からの水分摂取量も減ってしまいます。
6-3,下痢・嘔吐
風邪により体力がなくなると、腸の動きが悪くなります。腸での消化物の水分吸収が悪くなり、下痢になりやすいのです。またウイルス感染による胃腸炎では、下痢や嘔吐を起こします。下痢・嘔吐が起こると、体液が急激に失われます。
6-4,その他
発熱の際、呼吸などから蒸発する水分が増えます。
また、侵入したウイルスや病原体を体外に排出するため、たんや鼻水が出ます。
これも体液を失う原因となります。
まとめ
風邪をひいた時には、脱水症にならないように水分補給をしましょう。
食欲がない時や、下痢・嘔吐の時には、スポーツドリンクや経口飲料水を飲むか、水に塩分と糖分を溶かして飲みましょう
飲むタイミングは、『早めに』『こまめに』『汗をかいたら』を合言葉に水分補給を心がけましょう。
